地下開発(前編)

Star Trekは宇宙冒険、「20000 Leagues Under the Sea」は海洋冒険、そして「Voyage au centre de la terre」は地底冒険のジャンルに燦然と輝く映画であると私は思っています。これらはフィクションですが、現実は如何に? 人類は既に月に到達し、さらに遠い惑星を目指す試みがされています。海洋に関しては最深部のマリアナ海溝にもほぼ到達し、昨今レアメタルなどの資源探査に注目が集まっています。宇宙や海洋には未発見や未踏査の場所が数知れず、人類の興味を掻き立てています。

一方、地下や地中深部はどうでしょう。人類が直接観察できたのは地表から12km程度です。フィンランドの東に位置するロシア コロ半島で1970年に大深度ボーリングが削孔開始され1988年に12,262mに到達し、その後中止になっています。一番大きな原因は地温だそうで当初予想の100℃を優に超えて220℃を記録しています。

では、12,262mの規模感はと言うと、地球の直径が約12,600kmなので、その到達距離はあまりに小さいと言わざるをえません。人の頭部(直径17cm程度)に例えるとわずか0.16mmしか到達していないことになります。面の皮は1.4mm程度あるそうなので、表面の傷程度ですね。それでも地球物理学の観点から貴重な発見があったようです。だから興味が尽きないとも言えます。地下深部への到達が難しい理由は後編に続きます。

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