New!! Journalの指標

前々回7/30のトピックスで、JRMGEへのアクセプトを取り上げました。

今回は、その話題に付随して、投稿者が気になる投稿先のレベルです。

執筆が慣れてくると、より高いレベルの投稿先を目指すのは人情です。私が所属する土木学会では、2ページの年次学術講演会(無査読)、岩力シンポ・トンネル工学研究発表会(簡易査読)、そして論文集(フル査読)と漸次レベルが上がります。目指す、論文集ですが、生易しくありません。

さて、理学系では例外なく「インパクトファクター(IF)付き」でなければ論文にあらずとの主張を良く耳にします。土木系では殊更意識する事は少ないです。ここで、IF=引用回数/発行論文数です。例えば、2025年の値としてNature(IF=56.1)、Science(IF=47.3)、Cell(IF=45.1)となっています。これらは、世界3大科学誌であり、非常に高い点数であり、世界の研究者からこぞって引用されている事がわかります。JRMGEは10.2なので、岩盤系の雑誌としては世界最高水準です。

とはいえ、勘違いする方が多いのですが、論文自体の質を示しているのでは無く、雑誌の格付けです。そのため、各雑誌同士の格を示す値にはなっていません。昨今、この弱点を改善するためCiteScore、Qrankなどの指標が提案されています。CiteScoreは、Elsevierによる独自の評価で、IFが2年間の引用期間に対して3年間に設定しています。Qrankは分野内の影響度に基づき四分位(Q1~Q4)でランク付けしています。

これらの指標の比較表を以下に示します。私にとって土木学会論文集はかなり高位の代物ですが、国際的難易度では「低~中」レベルになります。何たることかです。やはり、英語なんですね。ここの事は、2026/5/27コラム「英語で論文を書く意義」に繋がります。また、2026/6/19コラム「Predatory Journal(ハゲタカ ジャーナル)」で粗悪雑誌投稿への注意にも繋がります。

JRMGE: Journal of Rock Mechanics and Geotechnical Engineering

EG: Engineering Geology

TUST: Tunnelling and Underground Space Technology

JRMMS: International Journal of Rock Mechanics and Minning Sciences

CGJ: Canadian Geotechnical Journal

S & F: Soils and Foundations

IJG: International Journal of Geomechanics

GTJ: Geotechnical Testing Journal

QJEG: Quarterly Journal of Engineering Geology

JJSCE: Journal of JSCE

論文集: 土木学会論文集

この数値を参考に、投稿先を選択することも有りです。

雑誌名

IF

CiteScore

Qrank

国際的難易度

JRMGE

10.8

14.3

Q1

非常に高い

EG

10.3

10.7

TUST

8.7

11.0

JRMMS

8.5

11.0

CGJ

4.3

6.8

Q1/Q2

高い

S & F

3.7

5.1

Q2

中~高い

IJG

3.4

6.0

GTJ

1.3

3.0

Q2/Q3

QJEG

1.2

3.1

JJSCE

Q3/Q4

低~中

論文集

Q4

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